輸出梱包について

先月は国内向けの梱包方法でしたが、今月は「輸出梱包」についてご説明させていただきます。

輸出関係は基本的に船や飛行機での長距離輸送となるため、輸送中に電線を傷つけないよう保護材(横木やスダレ)を付ける必要があります。

輸出梱包は様々な方法がありますが、今回は基本的なやり方をピックアップし、ご紹介させていただきます。

木製ドラム

①ケーブルを巻いた後、ケーブル表面が汚れたり、傷がつかないように黒いビニル保護シートでケーブル表面をカバーします。

 

②ドラムのつば上にケーブル保護用の横木(小割り板)を打ち、鉄バンドで縛ります。

 

③ドラムの側面に品名・数量・重量等を刷り込みます。お客様より指定があれば、シッピングマーク(ケースマーク)やパッキングリストを張り付ける場合もあります。

 

ドラムを含む木材製品の出荷では防虫駆除、外来種(植物等)の侵入を防ぐ目的で燻蒸処理を要求されるケースが多くあります。また、燻蒸処理後は以下写真のスタンプを押すことが義務付けられております。

 

プラスチックドラムについて

プラスチックドラムはドラムのつばが薄く、つばが打ち付けられないため、スダレ状の保護材をドラムに巻きます。

プラスチックドラムのメリットとしては材質がプラスチックのため植物検疫を考慮する必要がなく、木製ドラムで行う燻蒸処理が必要ありません。また、重量も木製と比べると軽くなります。逆にデメリットは木製ドラムにドラムサイズの上限が小さく、多対の太物の長尺が巻けない点が挙げられます。

上記以外にも様々な梱包方法があり、お客様のご要望に沿った提案をさせていただいております。

詳しくは各営業窓口へお問い合わせください。

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